ぽぽコンプ(@popocomp)です。
未経験からのIT業界の転職を見据え、国家試験「ITパスポート」を受験したときの記録です。
当時通学していた職業訓練校でコンピュータ関連の授業を受けていたこともあり、勉強期間1週間で合格できました。(受験は2020年7月)
この記事は、合格体験記として勉強方法や参考書、難易度、試験の必要性など、私目線でまとめています。
・ITパスポートを受験しようか迷っている
・難易度・勉強時間・参考書などの情報が知りたい
0.動機
きっかけは、「何となく」「流れで」といった感じでした。
当時通っていた職業訓練校でIT系の講習を受けていたとき、講師の方が受験を勧めていたことと、その影響で生徒の何人かが受けていました。
まさしくその影響を受けた生徒の一人です。
1.資格について
※2021年現在
- 難易度:そんなに難しくない(主観)
- 合格率:50~60%ぐらい(2017~2020)
- 申し込み方法:インターネット(願書不要)
- 受験資格:誰でも受けられる
- 試験時間:120分
- 受験方法:CBT方式(PCで解答選択)
- 費用:5,700円(2022年4月以降は7,500円)
- ホームページ
【ITパスポート試験】情報処理推進機構 - 申し込みページ
>>受験申込み|ITパスポート試験
ざっくりとこんな感じです。
難易度
そんなに難しくない(主観)の部分について少し詳しく。
そもそも、私が何かの試験を受けるのは約5年ぶりでした。
(しかもその試験は落ちました。最後に合格したのは約10年前に受けた秘書検定です)
それでも、試験対策はそんなにしなくても受かりそうだと思いました。
それには理由があって、
- 社会人になってから経理知識やPCに関わる機会が多かった。
- 職業訓練でITの基礎を学んで1か月経っていた。
という経験がからか、参考書を見たとき、分からない部分が少なかったのです。
どれくらい勉強すれば良いか迷っている方は、参考書を見て判断しても良いと思います。
もし私がコンピュータ関連の知識が無かったとしたら、3週間~1か月ほどかけて準備をするだろうと思います。
ただ、勉強が得意な方は、社会人経験が浅くても勉強時間は2~3週間で十分だと思います。
そうして1週間先に受験の予約を申し込み、試験対策を始めました。
申し込み
申し込みについても少し詳しく。
地域にもよりますが、大阪では毎週土日には必ず試験が開催される状況でした。
(会場によっては平日の受験も可能✋)
申し込み期間とかは無かったです。年中いつでも受けられるのが魅力だと思います。
公式ページでは、地域ごとの申し込み状況を確認できます。
>>試験開催状況一覧|ITパスポート試験(外部リンク)
いつでも申し込みはできるんですが、注意点がひとつ。
結構予約が埋まっています。
私が申し込むときは2~3週間先の日程はどの会場も埋まっている状態でした。
余裕を持って申し込みするのをオススメします✋
役に立たない資格?
ITパスポートは「役に立たない」という声があるようなので、それについて私見を述べたいと思います。
現在私はIT企業に勤めて1年以上経過しています。が、ITパスポートの知識が役に立っているかと言われたら、正直「役に立っていない」と思います。
でも資格を取る価値はあると思います。
- 社会人として最低限の知識はあることを示す
- ITに対して意欲的な姿勢を示す
スキルアップというより、「就職活動で意欲を示す」とか「社内で向上心を示す」とか社会で生きていくための手数のひとつになるといった印象です。
実際に、未経験でIT企業界隈で就職活動していた時とか、IT企業就職後に上司との会話で資格名を出したときとか相手の反応が良かったです。
そういう意味では役に立つのかもしれません。
2.試験対策
私なりの試験対策を紹介したいと思います。
ざっくり覚えでOK
「思い出す程度で解ける」程度の問題だと思います。
解答は「4択から1つを選ぶ方式」なので、正解に辿り着きやすいです。
問題の意味がよく分からなかったとしても、消去法が使えたりして何とか乗り越えられる問題も多かったです。
単語を丸々覚えたり理解する必要は無いです。ざっくり理解でも十分対応できました💡
計算問題は最悪捨てられる
中学~高校の数学レベルの計算問題が試験範囲に含まれます。
ただ、出題傾向を見ていると計算問題を全問捨てても合格の可能性は十分にあると感じます。
それは、正答率6割で合格という結構低めの合格ラインだからです。
数字が苦手な方は、文章問題に勉強の比重を置くのも戦略の一つかなと感じます。
私が実施した具体的な勉強方法
私が実際に行った勉強方法について書いていきます📝
参考書をひととおり読んだ後、過去問をひたすら解きました。
勉強時間は1日あたり15分~2時間くらいでした。
①参考書の読み込み(6時間)
まず参考書を1冊購入し、合計6時間かけて最後まで黙読しました。
分厚い本(5cmはある)なので、途中で出てくる例題とか模擬試験はやらずに文章だけ読みました。
出題範囲を大まかに把握するのが目的でした。
私はamazonで買いましたが、本屋の店頭でも普通に売っています👇
ベストセラーっぽいという理由で選んだのですが、この書籍で良かったと思っています😃
理由は、
- 知識や単語の理解よりも「問題の解き方」「出題傾向」などに重点が置かれ、合格重視
のつくりだからです。
他の書籍よりも、合格のためのノウハウについて書かれているのが良かったです😀
②過去問を解く(1日2時間程度)
参考書を最後まで読み終えた後は、ひたすら過去問を解きました。
- 出題傾向
- 問題文の書かれ方
- 選択肢の選び方
とにかく問題に慣れるのが合格の近道だと思います。
勉強時間は1日2時間以下×7日で、解いた問題は累計500問ほどです。
過去問は「過去問道場(ウェブサイト)」を使いました。
- 「3.模擬試験形式で出題」を選択
- 実施回「過去5年分から」を選択
- チェックボックス「半分の問題数で実施する」を選択
(通常100問→50問へ)
👆100問を行う気力がなかったのでいつも50問ずつでした。
「過去問道場」は、これがなければ1週間で合格できなかったと言えるくらい力になりました。
3.試験当日のようす
試験当日の状況をつらつらと書いていきます。
箇条書きにするとこんな感じです。
受付時間の30分前くらいに最寄り駅に到着
駅のホームで過去問を解きながら15分ほど時間をつぶしました。
受付する
指定されたロッカーに荷物預けたり。
小中学生!?みたいな子もITパスポート受けに来ててびっくりしました。
試験開始
指定された座席に案内され着席すると、PCを自分で操作して試験開始します。
マウスでひたすらポチポチします。
ひたすら4択から一つを選んでいきました。
過去問で解けたほど手ごたえなかったです。「あれ?分からね…」みたいな。
「うわぁ、ひょっとしたら落ちるかな…1週間じゃ厳しかったか…」とかそれなりに不安になりました。
試験終了
全部解いたあと見直してたんですが、疲れて100問中50問くらいでやめて「終了」ボタンを押して終わりました。
15分ほど余ったのかな?同じ試験を受けていた(と思われる)人は30分余らして帰っている方がほとんどで私は遅い方だと思います。
結果確認
「終了」ボタンを押した後すぐ、そのPCの画面に得点が表示されました。
合格点に達していてホッとしました…。点数忘れたんですが、ギリギリでもなく、高得点でもなかったです。
1000点中、800点台前半だった気がします。
最後に
個人的には、こんなもんが国家試験?という印象です…。
数か月後に合格証書が郵送で届きました。
役には立たないですが、無駄だったとは思いません。
ITに対して「やる気あります」って意思表示より、「ITパスポート持ってます」の方がよっぽど説得力があると思うからです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
- ホームページ
【ITパスポート試験】情報処理推進機構 - 申し込みページ
>>受験申込み|ITパスポート試験